2011/06/10

だるまやで3年が過ぎた今、想うこと

僕が前の会社を辞めて、だるまやの仕事をやり始めたのが2008年5月1日です。
ですので、気がつけば丸3年が経過していました。

そこで、今考えていることをつらつらと書いてみようかなと思います。
もう1ヶ月以上過ぎてるので、今更感もあるわけですが。。


先月のお客様感謝祭の時に、昔から馴染みのお客さんが来てくれまして。
僕がこの仕事をするようになってすぐの頃は、「頑張りなよ~」とか、「この前きものを着たときに、、」とか話してくれていたのですが、この前話したときは、「最近はきものを着るときに手が回らなくなってきて、」というような話題だったのです。
なんか僕がこの仕事をするようになってすぐ、まだぎこちないときに話したお客さんだったので印象深かった分、話す内容の変化がある意味ショックで、「あぁそうか、確かに3年経ったんだなぁ」なんて思ってしまったわけです。

3年経ったわけですが、ちゃんと成長しているのかなぁ。
入社して3年経って4年目が始まる時ってどうだったんだろうなぁ。


最近きものを扱っていて思うのは、やはり女性にとって美しくあるということは大切なことなんだなぁということですね。
例えばうちのばあちゃんにしても、普段は足元がおぼつかなかったりするのですが、それでもお稽古できものを着るときは、やはりシャンとするんですよねぇ。
何かのテレビで、化粧をすることで女性は身も心も若くいられる、みたいなことを話していましたけど、きものもそういった生き甲斐みたいなものを感じさせてくれるものかもしれません。
きものを着ることで気持ちが若返るだとか、自分の思い出が詰まったきものを娘に着させるだとか、そういった生き甲斐みたいなものとして、きものが注目されることは今後もあるような気がします。
もちろん洋服も良いですけど、歴史があるからなのかなんなのか分かりませんが、きものってやっぱり良いものですから。
これはもうほんとにそう思うんですよ。この仕事だから言うわけでもなく、「いや、やっぱきものはいいよね」と思いますもん。


少し似たような話ですけど、子どもが親離れしたタイミングでお茶や着付けを習い始める方が結構いらっしゃるんですね。
日本の文化を再度見直すタイミングってあるのかもしれませんね。

僕は結構、「本当の自由というのは不自由さの中に存在する」みたいな考え方が好きでして。
お茶や踊りといった日本に昔からある文化的なものって、結構ルールが厳しいんですよね。
例えば今年の5月は夏日があったりしてかなり暑かったんですけど、お茶の世界だとそれでも袷ですから。
そういった不自由さって最初は敬遠したりするんですけど、実はそういった不自由さの中か、もしくはその先に本当の自由さがあるんじゃないかなと思うんですよ。

以前、志村けんさんが「お笑いをやるなら常識を知らなければならない。常識を知らない人間に非常識を作ることはできないから。」というようなことを本の中で言われていて、それに近いものを感じます。
うちの親父も言うんですけど、きものの世界ってあれこれ面倒臭く感じるものがたくさんあるんですけど、それが無くなっちゃうとやっぱりつまらないんですよ。

そして、きもののプロとしては、いろいろと不自由さもあるんだけれども、それらを分かった上で、いい意味で「崩す」部分もあっていいかなと思うんですよね。
しきたりを知らないで自由奔放にやってしまったら、それはやはり違う気がしますし、じゃぁルールに則ってやるだけなら、それはなんとなくうちみたいなお店が目指すものでもないのかなぁと。
いろいろな考え方があるし、それはそれで尊重しつつ、でも実際は自由な精神は大切だよね、みたいなことは大切だと思うし、今後もきっと想い続けていくんだろうなぁと思いますね。
それがある種「深み」みたいな気もしますし。
お稽古にしても、どこかで、教わっていない外側に飛び出す部分があって、それが文化の発展だったりするわけじゃないですか。

そういった本当の意味できもの好きだったり、こだわりのある人から、「やっぱりだるまやさんだよね」と言っていただけるようなお店にしていきたいですね。
そのためにも日本文化についてもっともっと知らなければいけないですし、自分なりの考え方も深めていかなければいけないよなぁと思うわけです。
親父は僕からみるとその域に達しているような気がするんですけど、僕はまだまだこれからなので。


しかしもう4年目ですか。早いなぁ。
あと1年も経てば、社会人として、会社時代よりだるまや時代のほうが長くなるわけですね。
「俺も昔は会社勤めしてたんだぞ」なんて話す日が来るんでしょうねぇ。

馴染みのお客さんから、「けんちゃん、この仕事始めたとき、ほんと何も知らなかったわよね~」なんて笑われるような日が来たら、それはきっと楽しいだろうなぁ。

ということで、明日からも頑張らないと。

5 件のコメント:

  1. こんにちは
    先日の着物や帯・・・素敵でした。
    喉から手が出るくらい欲しいのですが
    にゃんこ様の病院が毎日2回なので我慢です。涙 

    不自由の中に本当の自由がある・・・・
    私もそう思いますよ。

    だるまやを継いで5年目に入ったんですね。
    着物は本当に奥が深くて難しいですがとっても楽しいです。


    週末にクリーニングを取りに行きますのでお願い致します。

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  2. 訂正です。丸3年がたったので4年目ですよね、失礼しました。
    着物は見るだけでも嬉しいし着たら更に幸せを感じます。♡ 今の私の元気の素です。

    おばあちゃまの着こなしもですが お店紹介も楽しみに読んでいます。
    失礼しました。

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  3. もう3年になるんだね!
    私の曾祖母(今年で101歳)なんかは着物を手縫いしてた頃もあったようで、着物に馴染みがあるから浴衣を生地から仕立ててくれたりしてたのに、私は特別な時にしか着たことがない。。
    でも本当に、女性にとって美しくあるというのは人生の張りになることで、場合によっては人生の中心にもなるくらい大きなことで、自分だけでなく周りにとっても大切なことだと日々おもいます。(だから今のような仕事に興味を持ったんだけど。)
    「本当の自由というのは不自由さの中に存在する」って私もそう思う。その中でシャンと、凜と、生きていきたいものだねぇ
    とやや酔っぱらいながらだらだら書いてしまいました。
    今度飲むときはそんなことも話すと楽しそうだねぇ

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  4. >中村さん
    コメントありがとうございます。
    ばあちゃんの着こなしに負けない記事を書いていこうと思っております!(キリッ

    しかし、猫ちゃん、毎日2回も病院に連れて行くなんて大変ですねぇ。。

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  5. >fucciさん
    コメントありがと。
    もう3年だよ〜。早いものですなぁ。
    一緒の職場だったころが懐かしいです。

    お互い今の仕事頑張っていきましょう。
    じゃぁ今度はどっかの飲み屋で語りましょうかね♪

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