2010/04/25

「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」の感想を

久しぶりに、読んだ本の感想を。

相変わらず本は読んでいるのですが、感想を書く時間がなかなか取れないなぁ。
まぁ、僕の感想を読みたい人も稀だと思うのですが、自分の考えを整理するためにも書きたいと思っておるのです。

ということで、今回は「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」の感想。

まず、面白かった!
内容としては、自己啓発+経営論という感じです。
そのため、どんな職業や立場の人が読んでも楽しめるし、ためになると思います。
101の事柄に分かれているので、1日1つか2つずつ読んでいっても割りとすぐに読み終わります。
(実際には面白すぎてどんどん読んでしまいますが。)

で、僕が印象に残った内容を抜粋すると、

1.チャンスは不可能の顔をして僕らの前を行ったり来たりしている
2.戦略的シークェンスの順序を間違えない
3.役職は職種であって職位ではない
4.経営とは一瞬のアイデアを検証して、仕組みを作り、人を説得して動かしていくことだ
5.売上予測を上回った場合の方が、下回った場合よりも問題が大きい


順番に少しずつ説明を。

1.チャンスは不可能の顔をして僕らの前を行ったり来たりしている
これは割りといろいろな本に書いてありますよね。
不可能への挑戦こそが自分、ひいては企業を成長させるのだ、と。


2.戦略的シークェンスの順序を間違えない
何かやりたいアイデアがある場合、どういう順番で実施するかをじっくりと考えないといけない。
マクドナルドで言えば、メガマックを出す前にサラダなどの栄養バランスも考えている系メニューを出す必要があった、など。そしてその前に、QSC(質、サービス、清潔感)の向上が最も大切である、と。

このQSCという単語が頻繁に出てきました。
QSCはビルで言えば基礎にあたる部分だと。
ビルを高くしていくためには、基礎をよりしっかりさせていかなければならないとおっしゃっております。

だるまやにとっての基礎は何だろうと考えてみた。

まだ素案段階ですが、

・自らも洗い張り職人として技術を磨き、また、高い技術を持った職人とのつながりに支えられた、質の高い仕事を提供する
・きものに関する広く深い知識を持ち、品物の良し悪しの目利き、場面に合わせた組み合わせや仕立て方の提案を行う
・清潔感のある店内、従業員のおもてなしから、お客様にとって居心地の良いお店を創る

なんとなく数を揃えて3つにしてみましたが、もう少し深く考えていかないといけないテーマだな。


3.役職は職種であって職位ではない
これも共感しました。
例えば部長は課長よりも偉いというわけではないと思う。
(あくまで僕個人の考えなので、それは違うと考える方がいて当然だと思いますが)
部長には部長の仕事があり、課長には課長の仕事があるわけですね。


4.経営とは一瞬のアイデアを検証して、仕組みを作り、人を説得して動かしていくことだ
これもいい言葉だった。
「マーケットはこうです、GDPがこうです、経済指標がこうです。ですから世の中不景気です、わが社も…」というリーダーがいるが、ビジネスにこんなものは必要ないぞ、と。
必要なのは、お客様を感動させてやるぞ!という情熱と志だと。
僕は「これをやったらお客さん喜ぶかな?」とかをいつも考えているのですが、それはだるまやの規模のお店だからであって、大企業になると違うんだろうなぁと思っていたのですが、マクドナルドの社長がこう言っているのは驚いたし、感動したなぁ。
もちろん業種によって異なると思いますが、やはりお客さんをどう喜ばせるかが一番大切ですね。


5.売上予測を上回った場合の方が、下回った場合よりも問題が大きい
例えば売上目標を前年同月比で10%増としたとする。
結果が5%増だった場合と、15%増だった場合でどちらが問題か?と。
普通は15%増の方が5%増よりも良いと考えがちですが、実はそこに問題があると。
10%増を予測した体制を組んでいるので、予測以上にお客さんが来てしまうと、必ずサービスレベルが下がってしまう。
その時の顧客満足度の低下は後々必ず負の形で現れるという話で、これにはなるほどなと思いました。

今のだるまやの仕事処理能力で、仮に2倍のお客さんが来てしまったら、多分マイナスになりますね。
今まで以上に仕事が遅くなったり、お客さんを長い時間お待たせしてしまったり、と。
お店としての実力を少しずつ高めていき、その結果としてお客さんが増えていっていただけるのが理想なんだろうなぁ。
難しいですけどね。

ということで、お薦めの一冊です。

余談ですが、塾の講師の後輩の大学生にも貸しました。
今度ゆっくり感想を語り合おうと思っております。


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