2016/05/10

千總の海島綿を水通しするとどう変わるか試してみた

3月のおすすめ商品として、夏用の長襦袢を紹介しました。
本麻の長襦袢、千總の海島綿、浅見の王上布・菱上布です。

3月はそれほど売れなかったのですが、4月に入ってまぁ売れた売れた。笑
最近は5月で夏日が普通になるくらい暑いので、涼しい長襦袢やきものの需要が増えるのは当たり前ですよね。
超暑がりな僕は5月は麻の襦袢と麻のきもの着ますからねぇ。

さて、今回は千總の海島綿を水通ししたレポートを。



こちらが水通しする前の状態。
生地の幅は9寸8分5厘、生地の長さは2丈6尺でした。

で、水通しをしました。

すると、、、



生地の幅は9寸8分。ほとんど縮みませんでしたね。

で、その後湯のしをして仕上げたのですが、生地の幅は変わらず9寸8分程度。
生地の長さは2丈7尺5寸になっていました。

約10%伸びた計算です。

水に濡れて引っ張ると伸びるということは、水通しをせずに仕立てると湿気を吸って伸びてくる可能性があるってことですね。
水通しをして湯のしをして仕立てると、今度は縮んでくる可能性がありますね。

先日お見えになったお客様も海島綿の長襦袢を着ているそうですが、縮んでくるとおっしゃっていました。
水通しをしてから仕立てたんでしょうかね。

絹もそうですし、麻も綿も同じですが、湿気を吸うとある程度伸び縮みするのは仕方なさそうです。
しかも海島綿の場合、ご自分で水洗いする方が多いと思いますし。

僕は今は本麻の長襦袢を着ていますが、今度海島綿を仕立ててみようかな。
肌触りは確かに良いですね。

ちなみに、海島綿って元の長さが短く、背が高い人だと足りないのです。
先日うちのお客様で他で足りないと言われたとおっしゃっていて、僕も千總に聞いたら長尺とかはないそうで。

仕方がないので、うちでは1本在庫として用意して、背が高い方には足りない分を量り売りすることにしました。

ということで、背が高い方で海島綿着たい方はぜひご相談ください。



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