2011/01/08

ドラマ版 味いちもんめ

みなさん、一番好きな漫画は何ですか?

僕は好きな漫画はたくさんあって、「スラムダンク」も「三国志」も「はじめの一歩」も好きなのですが、一番を挙げるとすれば、「味いちもんめ」です。

まずは大好きな料理がテーマであること。そして、厳しい板前修業をしていく主人公を描いていること。
脇役のみんながそれぞれ個性があって、厳しくも優しい「親方」、共に修行をする「谷沢」、修業先で知り合う人々。
「親方」の幼なじみの「円鶴師匠」の啖呵はいつも端切れが良くて、人生観が表れていて、とても心に響きます。

中でも極めつけは、元坊主で今は天ぷらを揚げている「ボンさん」。
戦争を経験して、今まで是と言われたものが否と言われ、ばからしくなって放蕩三昧。その後渡り渡って藤村で働くことになるのですが、ボンさんの人生観、文学、伊橋との掛け合いには惹かれるものがあります。

著者で急逝してしまった、あべ善太さんが言っていたのですが、漫画は脇役が際立つと面白くなるそうです。
言われてみれば、人気のある漫画はそれぞれ脇役の個性が際立っている気がします。
スラムダンクしかり、ワンピースしかり。
それぞれ友達と、どの登場人物が好きか盛り上がれそうですよね。

と、話がそれてしまいました。

そんな「味いちもんめ」のドラマが久しぶりに放送されるということで、これは観なければということで観ました。
ドラマ版は結構原作から設定が変更されてますね。「ボンさん」も出ていないし、坂巻さんの生い立ちは別の登場人物とのミックスになっているし。
まぁ忠実に再現すればいいわけでもないので、その辺は気にしないことにして。

ひたむきな伊橋のキャラは出ていると思うのですが、やっぱり哲学的な文学的な深みは漫画の方が数段あるかなぁ。
2時間ちょっとのドラマでそれほど求めても仕方ないんですけどね。

ふと、以前も味いちもんめのことをブログに書いたなぁと思ったら、やっぱり書いていました。

味いちもんめ

0 件のコメント:

コメントを投稿