2008/07/21

湯のし

昨日の午前中に湯のしをしました。
まだ湯のしの紹介をブログでしていなかったので、写真をアップしておきました。

湯のしとは、反物の皺を伸ばす作業の一つです。
しぼもの(ちりめんなど)のきものを洗い、布のりを引いた後に生地のしわを伸ばすために行います。
また、新しいきものを仕立てる前に、生地を伸ばし、布目をそろえるためにも行います。

ひらもの(紬など)のきものは伸子張りで生地のしわを伸ばしますが、しぼものは伸子張りでは伸子を張った部分だけが伸び、張っていない部分のしわが消えないので、湯のしをします。
湯のしには手湯のしと機械湯のしがあり、総しぼりのきものなどは手湯のしを行います。



写真はテンターという専用の機械で湯のしをしているところです。
蒸気で生地を柔らかくし、きものの両端を針で刺して引っ張ることでしわを伸ばします。

最近はアイロンを使って仕上げるお店が多いようですが、アイロンを生地に直接当ててしまうと光ってしまうので、だるまやでは使っていません。

この後たたんで綴じて洗い張りが終わります。

最近は、5日から7日で10枚分くらいのきものの洗い張りを行います。
1枚のきものの洗い張りでもさまざまな工程があるのですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿