2009/04/05

ここ最近で一番忙しい一日

うちの親父はおみこしが大好きで、毎年5月5日や8月15日のお祭りを楽しみにしているのですが、今日は朝から近所のおみこしの助っ人を頼まれていて、勇んで出かけていきました。


とはいえ、4月2日から感謝祭が始まっていて、仕事は溜まっているので、朝5時前に起きて湯のしをすることに。
洗い物をするときはいつも5時前に起きますが、湯のしで早起きしたのは久しぶり。
後で母親に聞いたら、たぶんおみこしが楽しみで目が覚めちゃったんじゃないの?ということでした。。
あんた、小学生か!

あ、ちなみに、誤解を招きそうなので説明しておきますが、このブログで親父と呼んでいるのは、5代目の一夫のことで、実の父親の久雄ではありません。
(分かりづらいですが。。)
このブログでは、5代目のことを"親父"と呼んでいて、実の父親は"父親"と表現しています。
和食の職人さんが花板のことをオヤジさんと呼ぶように、呉服修行のでっちである僕としては、師匠である5代目のことを親父と表現しているわけです。

で、9時過ぎに親父を近くの神社まで車で送っていき、昼過ぎに戻ってくるまで一人で店番をすることになったわけです。
少しずつ仕事に慣れてきてはいるものの、難しい仕事はやはりまだ一人では受けきれないので、かなり不安でしたが、運がよいのか悪いのかかなりお店は忙しく。。
既にお手入れが済んだおきもののお受け取りや丸洗いであれば問題ないのですが、難しいのはしみがひどいおきものを染め替える価値があるか?という質問。
親父はそういう点では職人気質というか、正直者というか、あまり良くない品物の場合は、「あまりいい品物ではないから、お金をかけないほうがいいよ」と言って断ってしまうのですが、僕にはまだ生地の良し悪しは分かりません。

今日もタイミングが悪いことに、親父がいないときに染め直しのお客様が見えたので、情けない話ではあるのですが、今親父が出かけているので後で親父と相談して電話しますと話すと、昔からのお客さんだったので、「あぁいいよいいよ」という感じでした。
ほかにもたくさんのお客さんにお越しいただいたのですが、親父がいないと何というか、のれんを背負っている気持ちになるというか、いつもの何倍もお客さんと話しましたね。
親父がいないとつまらないお店だと思われたくないというか。。
きものの知識や経験では月とすっぽんなのですが、今の自分にできる最大限のおもてなしをしたいという気持ちが沸いてくるようでした。

午後から親父も戻ってきて二人でお店に出ていましたが、午前以上の忙しさで、二人でフル回転。
ここ最近で一番忙しかったかもしれないなぁ。


親父がいないときの店番は不安ではありますが、ほんと勉強になったし、少しだけ自信になったような気がします。
いつか、と言ってもそう遠くない将来、自分で店を背負っていくことになるわけですが、その前に親父にたくさん教わっておきたいという気持ちがまた盛り上がってきて、いい一日でした。

お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。

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