2009/09/07

日本人の細かさは長所にも短所にもなりうる。

最近読んだ記事で思うことがあったので、残しておこうと思います。

読んだ記事は、欠品を「前向きに」許容する戦略があるか

内容としては、アメリカのウォルマートでは、商品の欠品が許容欠品率という値で管理されているということ。日本のスーパーやコンビニでは欠品は許されないこととされているけど、海外ではある程度許容されていて、それが利益にもつながっているぞ、という話です。

---引用---
欠品があると、売り上げを上げる機会を失うが、もし欠品を減らすためには、在庫を増やす必要があり、在庫のコストが増える。そのバランスをとるための指標として、「許容欠品率」という指標があり、経営判断として決められているということだ。
------

とはいえ、日本人の細かさは長所でもあると思います。

一例として、フォードがマツダを買収したときに、マツダの部品の精度に驚嘆したらしいです。
具体的には、ネジの長さを1本1本測定する検査の際に、フォードの部品は5mmとか10mmとか部品ごとに誤差があったのだが、マツダの部品を調べるとすべてピッタリ同じ長さだった。
当時の検査官は最初にマツダの部品を測ったときに、定規が故障したと思ったらしいのですが、その定規でフォードの部品を測ると誤差がある、そのときになってやっと、マツダの精度に驚いたらしい。
ジョイ・オブ・ワークより引用しました。

僕が言いたいのは、日本人の細かさは長所にも短所にもなりうるということです。
職人としての"細かさ"と、商人としてもしくは経営者としての"最適さ"をそれぞれ使い分けることが必要なのではないかな。

例えばだるまやでいえば、大手のデパートのようにたくさんの商品をそろえることはできないので、自分たちの納得のいく商品を少しずつ仕入れることになります。
ただし、職人としては、ほんの些細な糊の加減までこだわっていきたい。
伸子張りの際に、布目を正確に張っていくことにこだわっていきたい。

引用したブログの言うように、細かさが裏目に出ていることもありますが、日本人の大きな長所の一つとも言えると思います。
うまく使い分けていくことが大事ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿