2010/04/07

再び父親を神経内科へ連れて行く

去年の6月に父親(実の父の久雄)を神経内科へ連れて行ったのですが、その時は「神経内科に来られても…」という感じでした。
5時間待たされた上に、大した検査もしてもらえず、説明も不十分で不満だったのですが、「紹介状が無かったから神経内科の先生も何を診断して良いのか分からなかったのでは?」と考えて、今度はかかりつけ医に紹介状を書いてもらって再度行ってきました。

病院のホームページを見ると、"紹介状を持っていると優先的にカルテを作ってもらえる"とあり、8:20に総合受付にいてくださいとのこと。
これは、待たされずに済みそうだと思って行ったものの、やっぱり待たされて診察室に入ったのが10:30過ぎ。
まぁ、2時間程度なら全然いい方だ。本も読み終えたし。

といういことで、診察を受ける。

なんか神経内科ってすごく忙しいのか、先生の対応がビシビシしてて、すごく相談しづらい空気。
父親も口ごもってしまったので、僕が経緯を話す。

あまり父親のことは詳しく書きたくない気持ちはあるのですが、数年前から病気しまして、入退院を繰り返しました。
今は退院して出来る範囲で仕事も手伝っている状態です。
で、病気から来る症状だと思うのですが、最近、服を着たり歩いたりするのが大変になってきたようでして。
かかりつけ医に相談しても打つ手が無い状態なので、違うアプローチをしてみようと思ったわけです。

で、僕が経緯を説明しても、最初は前回と同じ回答で、「いや、持病が原因なので、神経内科で出来ることは無いですって」という感じでした。
それでもめげずに「いや、それは分かってるんですけど、原因を知りたいわけではなくて、神経系で異常があるのに持病が原因だと思って発見が遅れることがあったら嫌なんです。」と話す。
「あぁ、そういうことですか」という感じで、手の動き、歩き方を診てもらったり、膝や肘を叩いて反応を診てもらったりしました。

で、やはり神経系の異常は無いと。


それが知りたかったんです、僕は。


神経の状態を可視化することは不可能で、麻痺などの症状から脳の検査をするという流れになるのが一般的らしいですね。
父親の場合、薬の副作用で、「錐体外路症状」というのが出ているらしい。
薬によって持病は安定させる効果はあるが、その副作用で体の反応が鈍ることがある、と。
その症状を見て、神経内科として処方をすることはできないという話で僕は大いに納得しました。
うすうす思っていましたけど、やはり専門家に言ってもらうと説得力がありますね。

で、根本的には薬を減らすとか、変える必要があるのですが、それもなかなか難しい。
じゃぁ症状の進行を遅らせるということで、リハビリをすることも有効だということで。
動きが悪い筋肉を動かさずにいると、ますます動かなくなるという話もしてもらいました。

自分が患者というかお客側になると気づくことってたくさんありますね。
専門家としてのキャリアが長くなると、どうしても"前提"が肥大化してしまうと思う。
だるまやの場合も気をつけないといけなくて、お客さんはプロじゃないわけです。
「これくらい知ってて当然」という姿勢は特に気をつけないといけないよなと感じた。
大切なことはきちんと伝えること。
親父はそのことは重々分かっていると思うけど、僕も気をつけないといけないな。

知らないことや不安なことは、ほんの些細なことが気になるんですよね。
今回のことも、前回僕がもっとめげずに質問していればよかったという面もあるし、お医者さんももう少し丁寧に説明してほしかったなぁとも思うわけで。

とはいえ難しい面もあるんですよねぇ。
僕はまだお客さん全員と馴染めているわけではないので、きもののことに僕より詳しい人にあまり細かいことを聞くと、逆に失礼になってしまう場合もありますし。


さて、父親が内科でお世話になったクリニック斉藤でもリハビリをやっているのは知っていたので、その話を父親にして、夕方に見学に行ってきました。

あいにく、トレーナーの方は不在だったので、施設を見て、運動しても問題ないか心電図や血流を検査してもらう。
その際に、斉藤先生に、「今日神経内科を受けてきて、錐体外路症状と言われました。」という話をして、「あ、そうでしょ。で、薬を減らすわけにもいかないし、どうしようもないっていう話だったでしょ?」という返事。
あ、分かってたのね、と。

前に神経内科を受けた後に、実は斉藤先生に経緯を相談して、「紹介状を書いてもらえば?」という話を聞いていたのです。
これは僕個人の話ですが、どうも斉藤先生は信用していまして。
性格というか風貌というか、好きというか合うんですね。

で、施設を見学した父親はやる気になったらしく、明日から通いたいと。
父親が新しいことに積極的になるのは久しぶりにみたなぁ。

ということで、明日からリハビリさせてみよう。
ついでに母親もやらせてみるかという話を親父(一夫くん)としました。

夫婦で取り組んだら効果も上がるかもしれないし、会話のネタにもなるかもしれない。
とにかく、病気のことが頭から離れる時間を増やさないといけないなと思うのです。

今日は午前中は病院に行って、その後お昼を食べた後、伸子張りをして、仕立て屋さんを伺って、父親をクリニック斉藤へ連れて行って、帰ってきたらお客さんからの電話の対応を考えて、と。

お店が休みの日より、開いている日の方が断然楽ですね。

で、ちょっと疲れたので、一人で遊びに行こうと思ったのですが、夕食時に親父がいなくて、ばあちゃん一人らしいので、出かけるのはやめて家で夕食にしました。
ばあちゃんといろいろと話して盛り上がったものの、ちょっと今日はきつかったなぁ。

いろんな意味でしっかりしないといけない。
ただ環境のせいにして無理しすぎるのも違うと思うので、自分の気持ちや状態も大事にして、気を抜くところは気を抜いて周りに迷惑をかけつつ頑張っていこうと思います。

いや、でもやっぱ頑張らなきゃな。

2 件のコメント:

  1. 和ごころ2010/04/09 22:42

    6代目は、ホント頑張り屋ですね。
    でもどうぞ、無理のないように
    多いに息抜きもして下さいね。

    私の周りには、介護しながら
    デイサービス等を利用して、その間に
    和裁教室に通う方もいます。
    皆さん、そういう自分の時間を大切に
    しています。
    忙しくても、介護が大変でも、ちょっと
    ほっとする時間や楽しい時間を作るって
    大切なことなんだろうなって思います。

    私の場合は、人と話しをする時が
    ストレス発散ですね。特に着物の話しを
    していると、わくわくしてきます。

    美味しいものいっぱい食べて下さいね。

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  2. >和ごころさん
    ありがとうございます。
    僕は結構のんきなので、大丈夫です。
    自分のやりたいことは他の何より優先していますし。

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