2010/05/22

洗い張りで洗う順序

今日も洗い張り。



洗い物の準備をしているときに、ふと洗う順番について親父に聞いてみました。

僕「きものと裾回し(八掛)を洗う場合、だいたい連続して洗うけど、なんで裾回しから洗うの?何か意味あるの?」

親父「裾回しの袖口の汚れ具合を見れば、どの程度そのきものが汚れているか分かるし、もし生地が弱いとか、色が出るとか問題があるときに、被害を裾回しで止められるだろ。」

僕「なるほど。どんな些細なことにも意味があるんだな。」

もちろん、生地の弱さや色が出るかは洗う前に確認しますが、実際に洗ってみて分かることもあるわけですね。
その際になるべくお客さんに迷惑をかけないようにする配慮なわけで、細かいところにも意味があるんだなぁと思いました。

きっと親父や爺ちゃんの代が失敗した経験などを受け継げるということはすごく恵まれていることですよね。
とはいえ、自分で実感(失敗)しないと身につかない部分もあるのですが、なるべく親父までの経験を無駄にしないように受け継いでいきたいと思います。

2 件のコメント:

  1. 和ごころ2010/05/25 22:05

    久々のコメです。
    (このところ読み逃げでっ)

    何でも失敗から学ぶことって
    ありますよね。

    私なんて、思ったら即行動しちゃうパターン
    だから、どれだけ失敗したことか。

    あと、
    自分が経験できることって限りがあるけど、
    先駆者のお話しは、擬似体験(?)できて、
    自分にプラスになりますよね。
    私は、和裁のおばあちゃん先生の話しを
    いろいろ聞きたくて通ってます。

    時々、教え方のことで
    「私の知ってるやり方と違うから。」と
    拒絶される生徒さんもいるけど、
    私は知っていて、損することなんて
    1つも無いと思うタイプなので、
    全部受け入れます。
    その上で、いいところ取りします(笑)。


    ではでは 長くなりました。
    失礼します。

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  2. >和ごころさん
    コメントありがとうございます。
    遠慮なくどんどんコメントしてくださいよ。(笑)

    「先駆者の話で疑似体験できる」というのはすごく共感します。
    僕が読書をする一番の理由はそれです。
    文化や文明が発達してきたのは、こういった先駆者から後継者への受け継ぎだと思うので。

    後継者としては情報は遮断するのではなく、受信して選別して活用しなければならないのだなと思います。

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