丸染めという言葉が出てきたのは、おそらく僕がこの仕事を始める前後だと思うのです。
最初聞いたとき、なんのことだか分からなかったのですが、お客様からの問い合わせで知って調べてみて、これはどうなんだろうなぁと思って「丸染めって裏地も染まっちゃうんじゃないの?」という投稿を書きました。
この投稿を読んでいただいた方から時々問い合わせをいただくことがあり、今日ふと「丸染め」をGoogleで検索してみたのです。
確かに僕のブログも上の方に出るのですが、検索トップに出たブログがとても良かったのでご紹介。
実際に丸染めをしたきものを、和裁士さんが分析しているのですが、とても良く調べられています。
大坂の仕立て屋さんのブログ、「Kimono-Akinai」
僕は、「丸染めって裏地も染まっちゃうし、寸法も狂っちゃうだろうな」と思っていたのですが、やはりその通りのようで。
絹は水に濡れると縮みます。
染め替えは温度の高い染料に浸すので、水よりもさらに縮むでしょう。
その縮んだ生地を無理に引っ張って幅出しするので、縫い目が傷んだりキセが無くなったりと困ったことが起こるようですね。
また、胴裏は縮みにくいため、表と裏の釣り合いが悪くなり、袋になっている、と。
この辺りは予想通りなのですが、僕が一番驚いたのは、袖を外して染めたんじゃないか?という分析のところ。
まさかとは思うけど、この仕上がりを見ると本当にそうなのかもしれない。
しかも、左身頃と右身頃で寸法が違うってのは衝撃ですねぇ。
4ページに渡って書かれていて、結構濃い内容なので、お時間がある時にどうぞ。
丸染め1
丸染め2
丸染め3
丸染め4
紹介されていたHP拝見しました。
返信削除そして驚きましたよ、なんて乱暴なんだと。
う~ん、大切にされている着物は丸染めしない方が良い?
殆どの方は、大切にしているから再利用したり
愛着があるから長く着用したり
大事な人からの頂きものだから手を入れてまた、着用しようとするんですよねぇ。
これは、知ることが出来て良かった記事でした。
私は利用しませんね。
>ちっくさん
返信削除コメントありがとうございます。
このブログはあくまでこの方の意見ではありますが、僕も同意見ですねぇ。
うちの料金と比較した場合、金銭的にも大差ないので、やはりメリットがほとんどないんですよねぇ。。