以前、平塚市美術館で北大路魯山人展をやっていた時に、隣でやっていた絵画展の中に、石田徹也さんの絵があって、それを見てとても印象に残りました。
その時にブログに書いていたのでメモ
その時印象に残った絵は、牛丼屋の絵でした。
石田徹也さんが牛丼屋に行った時に、そこで食事している人たちがまるでガソリンスタンドで燃料補給している車のように写って描いたそうです。
それからなんとなく覚えていて、平塚市美術館で今度は石田徹也さんだけの展示会をやるとのことで、これは行かねば!ということで、やっと行ってこれました。
石田徹也さんだけの絵ということで、絵を書き始めた頃の作品から、亡くなる直前の絵まで変遷が見れます。
興味深いのは、最初のアイデア的なノートから、下絵、そして作品までの流れを見れること。
最初はふと思いついたメッセージ的なものからアイデアになり絵になります。
その過程がとても面白い。
社会風刺的な絵からナンセンスへと向かっていく、石田徹也観の変遷も面白い。
ナンセンス、というのは、石田徹也さん的に、「絵というのは見る人によって表情が変わる。描く側としてはあまりメッセージ性を込めず、絵を見た人が怖がったり面白がったりしてくれればそれでいい」という方向性です。
社会風刺的な題材、絵に描写される人の表情、色使いや奥行き感などの表現の変化など、観ていて全く飽きない世界があります。
石田徹也さんが亡くなったのが今の僕とほぼ同じ、31歳ということを知りとても複雑な気持ちになってしまった。。
これだけの世界観をわずか10年足らずで作ったわけですねぇ。
見る人によっては気持ち悪いだろうし、(うちの理恵さんも気持ち悪いと言っていたし)暗い印象を受けるかもしれないけど、石田徹也の世界は僕にはなんとも惹きつける魅力がありました。
興味ある人は、石田徹也をGoogleで検索してみてください。
飛べなくなった人など、印象に残る絵がたくさんです。
平塚市美術館でも6月15日まで展示しているので、興味持たれた方はぜひ。
ちなみに↑のリンク先の平塚市美術館サイトでも燃料補給のような食事(牛丼屋の絵)や、飛べなくなった人が見られます。
0 件のコメント:
コメントを投稿