cool japan 発掘！かっこいいニッポン 撮影秘話

今日18時からBS1で放送された「cool japan 発掘！かっこいいニッポン」に出演させていただきました。

放送終了後、馴染みのお客様や親父の友人からお電話いただきまして、ありがとうございます。
また、テレビを見て、わざわざテレビ局に電話してどこの呉服屋か聞いていただいた方、104に「平塚の呉服屋を教えてほしい」と聞いてお電話いただいた方もいらっしゃいまして、ありがとうございました。

また、今日のホームページのアクセスが普段の5割増しになりまして、あきらかに放送終了後に検索していただいた方が多かったのだと思います。
洗い張りから仕立て直しという、うちが一番力を入れているところを取材していただいてありがたかったです。

さて、今回の出演が決まってから撮影を終えるまでの話を。

9月の上旬の火曜日、一本の電話から始まりました。
ディレクターの方から、「cool japan という番組を創っている会社なのですが、今回、きものをテーマにするのですが、取材させていただくことは可能でしょうか？」というお話でした。
電話を耳に挟みながら、僕はまずパソコンの前に行き、相手の会社が実在するか、などを調べます。
とはいえ、今までこういった話で嘘だったことがないのですが。

で、その電話で、「番組の構成はどんな感じで考えているんですか？」と聞きます。
「お母さんのきものを娘さんに仕立て直すのを追いたい」というお話でした。
ってことは、適したお客さんも探さなきゃいけないぞ、と。
しかも、洗い張りの取材だけではなく、お客さんから品物を預かって、洗い張りして仕立て直すまでを1ヶ月で撮り終えないといけない。

これって、めっちゃ時間ないですよ。
すぐに具体的な話をしないと、というお話をさせていただき、ディレクターの方も、「では、明日の水曜日にお話に行っていいですか？」というテンポの良さ。
次の日の水曜日に段取りを決めて、なんとかなりそうだな、という話になりました。

で、撮影初日の9月19日。
まずはお客さんのご自宅シーン、接客シーン、きものを解き始めるシーンまで撮りました。
撮影2日目に、端縫い、洗うシーン。
3日目に、伸子張り、のり入れ、湯のし、仕立て。
4日目に、仕上がったきものを納めるシーンとお客さんのご自宅シーン。

ほぼ丸4日を費やしました。
僕らはいいんですけど、本当撮影スタッフさんって大変だなぁと思いました。

んじゃ、写真行きます。

きものを解き終わったところ


洗う


端縫い


撮影の合間に伸子張り体験








干す


↓階段で写真を撮っているのは趣通信の藤森さん。笑




湯のし




仕立て






仕上がった日の撮影





記念撮影〜


取材に来てくれたイタリア人リポーターのイラリアにだるまやの袢纏をプレゼントしました。
11月いっぱいくらいでヨーロッパに帰ると行っていたので、今頃はヨーロッパで袢纏着てくれているのでしょうか。笑

撮影スタッフのみなさんとも、初日は緊張していましたがすぐに打ち解けて、和やかな空気で撮影できました。
みなさん、本当にありがとうございました。


番組の感想は、そうだな〜。
全体的にとても良い仕上がりになっていたな〜という感じでした。

もっと伝えたいこともありましたけど、時間の都合もありますしね。
きものに詳しくない方に見ていただくのが大事ですし、あまりプロ目線で考えてもダメでしょうし。

お客さんの寸法を長くする、という僕のセリフで、「3分くらい」と言ったのが、9cmと誤訳されていたような気がして、金尺だと1寸が3cmなので、金尺の3寸と間違われたかな。。こういうところって事前チェックできないので、ツッコミようがないのです。

一番気になったのは大学教授の羽織の衿でしたけどね。笑

ベスト・オブクールにも選ばれまして、良かったです。
大学教授にひっくり返されそうになった時はハラハラしました。笑
職人技術的には型紙職人の方が遥かにすごいと思って恐縮ではあるのですが。。
まぁ洋服には無いきものの特長ではありますよね。

テレビ見逃した方、DVDが手に入り次第お貸ししますので、遠慮なくおっしゃってください。
あと、録画した方、DVD/ブルーレイに焼いていただけると嬉しいです。

今後ともだるまやをよろしくお願いいたします。