うちのお客様から、だるまやさんでは「浅見の王上布って扱っていないの?」と言われまして。
その時は扱っていなかったのですが、すぐに浅見株式会社に連絡をして、取引させてもらうことになりました。
ってことで、そのお客様に連絡し、お誂えいただくことに。
浅見の長襦袢の何が良いかというと、「打ち込みが強い」ということなのです。
夏の長襦袢は打ち込みが甘い品物が多く、居敷当てをつけないとすぐにお尻のところがヘバリます。
↓背縫いのヘバリの例
ところが、浅見の長襦袢はとても打ち込みが強いため居敷当て不要なのです。
売り込み文句が、「ミシンで縫った部分を引っ張ると、生地より先にミシン糸が切れる」というものなのです。
もう一点、ちまたで言われている話の一つが、「自分で洗える」というもの。
JIS規格で「洗える」と謳うためには、生地の伸縮率が、たしか3%以内じゃないとダメだったはずで、この王上布はメーカーによると8%縮むらしいのです。
なので、洗えると謳うことはできない、と。
とはいえ、「自分で洗ってみたら平気だった」という消費者が多くいるということ。
ってことで、これは試してみようということで!
まずは、水通しする前の生地の幅を測ります。
だいたい1尺(約38㎝)ありますね。
これを水通ししてみると、ほんとに8%縮んだ!
9寸2分(約35㎝)になりました。
これを湯のしをして生地の幅をお客様の寸法にできるように伸ばします。
お客様の肩巾が9寸だったので、縫い代入れて9寸5分くらいまで出さないといけないな、と。
菱上布を湯のししているところを撮るのを忘れたので、イメージで。。
ということで、巾を出しました。
ほぼ9寸5分ですね。
ということで、お仕立てへ。
先日お客様に納めました。
水に濡れると、やはり9寸2分まで縮むと思うので、多少寸法が狂いますね。
肩巾が8寸7分くらいまでの方でしたら、生地の幅を広げずに湯のしをすれば、多少ご自分で洗いやすくなるかも。
確かに打ち込みは丈夫ですし、地紋も美しいのでおすすめですね。
王上布、菱上布、ともにお仕立て上がり60,000円です。
ということで、菱上布でした。
↓こちらは同じく浅見さんの王上布です。
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