大胆な鶴の柄の色留袖に金地の袋帯でしたね。
不運にも土砂降りになってしまい、「洗い張りに出すしか無い」と発言されていました。
そのおかげで、日刊
電話に出たら、「わたくし、日刊
聞かれたことをそのまま話して難なく終わりましたけどね。
しかし、オリンピックの閉会式という場で、次のオリンピック地が東京で、都知事が女性だったという色々な偶然が重なったわけですねぇ。
小池百合子都知事がきもので取材を受けているのを最初に観たときに、「お、いいね!」と思ったのでした。
---追記---
小池都知事が「洗い張りに出すしかないかな」と言っていましたので、きもののお手入れについてちょっとだけ。
きものが汚れてしまった場合、お手入れの仕方は大きく分けて2つあります。
1つ目は、丸洗い・しみ抜き(お店に寄って呼び方は異なります)で、こちらはきものを解かずに洗う方法です。
例えばきもので食事をしていた時に、ドレッシングやお酒をこぼしてしまった時や、小雨で雨じみがついてしまった時などは、きものを解かず、そのまま洗って汚れを落とします。
2つ目が、洗い張りで、こちらは一度きものを解いて、反物に戻してから水洗いする方法です。
今回のようにきものがひどく濡れてしまうと生地が縮んでしまいます。
丸洗い・しみ抜きだと縮んでしまった生地は元に戻せません。
また、広範囲の汚れや水じみ・汗じみを落とすのは、洗い張りの方が向いているのです。
僕はこの小池知事の発言を聞いて、「あ、この人、きものについてそれなりの知識を持っているな」と思いました。
土砂降りにあってしまった時のお手入れとして、「これは洗い張りしないとだめかな」と言えるのは、それなりにきもののお手入れについて分かっている人の発言だなと思ったのです。
まぁ、きものの知識があるなしは都知事として重要ではないと思いますが、ああいった国際的な場で日本の民族衣装であるきものを着て行く行為は、僕としてはきもの業界の人間ということを抜きにしても拍手したい気持ちでしたね。
さらにさらに、友人が日刊スポーツの記事を教えてくれたので追記。
↓日刊スポーツの記事
小池都知事の着物心配 高価勝負服閉会式でずぶ濡れ
---引用---
◆洗い張り 糸をほどいて反物の状態に戻した上で、<1>水洗いして汚れやのりを落とし<2>新たに布のりをひき、しわを伸ばして布目を戻すこと。「だるまや京染本店」によると、通常1カ月かかるという。ただ、着物にするためには仕立てが必要。
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