この日は小千谷からスタート。
まずは小千谷ちぢみを作られている杉山織物さんへ。
工房に入ると、小千谷ちぢみを織る織機がズラっと並んでおりまして、ガシャンガシャンとすごい音をたてておりました。
そして、社長さんのお話を伺う。
↓麻の繊維を見せていただく
小千谷ちぢみの糸は、こんにゃく糊といって、こんにゃく粉から作られる糊を糸につけるらしいです。
そのこんにゃく糊を糸を染める前につけるか、染めた後につけるかなどで糸の風合いが変わってくる、と。
ほ〜。全然知らなかったな〜。
さて、お次は越後おぐにの高三織物さんへ。
柿渋染めや松煙染めで紬を作られている織元さんです。
↓柿渋染めしている紙布
柿渋は染料の中で唯一、日光が好きな染料だそうです。
普通の染料は日に当たると褪色するのですが、柿渋は日光の紫外線によって発色して色濃くなるそうで、天気の良い日に3ヶ月ほど干すそうです。
↓次は媒染の工程。
この地域の地下水に含まれる鉄分を使って、媒染するそうです。
大島なんかは田んぼの泥に含まれる鉄分で媒染しますね。そのため泥染めと呼ばれます。
で、お次は絣の染め方について。
ちょっとこの説明難しいんですけど、感動的でした。
これは、後ほど。
その後、二階の広間で柿渋染めの媒染の実験を。
柿渋の染料を、この地域の地下水で媒染するとどう色が変わるかの実験。
こちらは動画で撮らせていただきました。
さて、どうやって絣を作るかですが。。
↓木の断面に柄を描き、その木を使って糸を染めます。
木を1枚外し、そこに糸を当てて、どの部分を何色に染めるかの目印を付けていきます。
1枚の木で2回染めます。
木端の上面と下面で微妙に柄が異なるため、2回染めるのです。
ちと説明が難しい。。
↓目印を付けた部分を、染料で染めるのですが、その際にこういった鉄製のパイプを使います。
このパイプに開けられた穴から染料が出てくるので、染めたい部分をこすり付けて毛細管現象で染めるそうです。
↓染め上がった糸はこんな感じ。
例えば3寸(約12cm)巾の柄の場合、3丈を染めるには一式を10回染めることになるわけですね。
うーん、分かりづらいだろうなぁ。説明難しい。。
ご興味ある方は、ご来店の際に説明しますので。。
とまぁ、そんなこんなで商品を見せていただきました。
今までうちでも扱ってきた商品たちがあったり、今在庫にある商品もあったり、なかなか興奮しましたね。
僕、ここの織元さんの紬すごく好きだったんですよ。
なので、前日の懇親会のときも、「あの紬良かったですよね!」とか、「夏物今年仕入れて売りましたよ!」とか話して盛り上がりました。笑
悩んでいる僕の図。笑
社長の高橋さんとツーショットで。
地下水を雪下ろしに使うそうで、地下水に含まれる鉄分で道路が褐色に染まっておりました。
その後、ランチを挟んで〜
次は十日町・小千谷最大の買い付けさんへ。
いろいろとお話を伺いつつ、、
最後は、大仕入れ大会!みたいな。笑
いやぁ、大変勉強になった2日間でした。
普段、扱っている商品たちがどんなところで、どんな人達によって創られているのか、実際に見ることができて感動でしたね。
今後仕入れる際も、この地域の皆さんの顔が浮かぶことでしょう。
売るときにも力がはいると思います。
いくつか商品もありますので、ご興味ある方はぜひ来店時にお声がけください。
最後に、丁寧に説明していただいた産地の方々、また、飛び入り参加を快く受け入れていただいたきものの未来塾の皆様、ありがとうございました。
大変勉強になりましたし、同業の皆さんと意見交換することでとても良い刺激をいただきました。
今後の仕事にきっと活きてくると思います。
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