東海大学生が制作しているミネスタウェーブという番組の取材を今月受けてまして、ようやく収録が終わったのです。
で、最後のインタビューで「賢一さんにとって、この仕事のやりがいってなんですか?」と聞かれたんですね。
僕は話すのが得意というか好きなので、予期せぬ質問でもその場で考えて自分なりの答えを言える方だと思うのですが、この「やりがい」って結構難しいというか、うまく答えられなかったんですよ。
思えば、以前も大学生に同じような質問をされたことがあったなぁ、と。
学生って、社会人に「やりがい」とか聞きがちですよね。
なんでうまく答えられなかったのかなぁと、午前中にきものを洗いながら考えていたのです。
答えられないということは、今までちゃんと考えたことがないってことなんじゃないかなと思いまして。
ということで、今日は「仕事のやりがい」について、真剣に考えてみようと思います。
ちなみに、仕事終わって、筋トレするも10分で中断し、ビール2缶と日本酒を飲み、今ウィスキーソーダを飲みながら、超真剣に考えている次第です!(キリッ
そもそもやりがいってどういう意味だよ、と思いつつ。笑
やりがいな〜。なんだろうな〜。
洗い張りの取材を受けているからか、「洗い張り職人としてのやりがい」を聞かれているんだろうなぁという考えが最初に来てしまうから難しいのかな。
以前に「この仕事の面白さってなんですか?」と聞かれたときに、
「こういうことしたらお客さん増えるんじゃないか!?と思って、自分で実践して、ほらやっぱ増えた!」
みたいなことが楽しいよと応えたことはあるし、これは結構僕の本音なんですよね。
他には、例えばうちで働いてくれているみんなが、少しずつ仕事を覚えていっている事に気づいたときとかも嬉しいしな〜とか。
そう考えると、個人事業主って、やることがめっちゃ多岐にわたるんですよね。
集客、接客、仕入れ、人事、経理とか。
そこに自分の職人作業も入ってくるし、仕事をお願いしている人たちもたくさんいるし。
なので、どの部分のやりがいを言うことがふさわしいかを悩んでしまうってのがあるんじゃないかな、と。
例えば「洗い張り職人としての僕」のやりがいで言えば、「めっちゃ汚れ落ちたぜ!」とか、「あー、これはちょっとミスったかな。。」とかがやりがいになるし、「マーケターとしての僕」のやりがいで言えば、「こないだYouTubeで話してた縮緬生地見たくて」というお客さんが来てくれたら、めっちゃやりがいになるし、と。
きものという業界におけるやりがいで言えば、「お母さんが着た振袖をうちで仕立て直して娘さんが着てくれたら親子に喜ばれて、それは嬉しいことなんですよ」となるし。
(今回の取材ではこう答えました。)
これから社会に出る大学生にとって、少し先輩に当たる僕らの、仕事のやりがいを聞きたいという気持ちは分かるな、と。
だけど、社会人になって15年以上経って、というか、働いてすぐのときもそうだと思うんですけど、仕事のやりがいって結構難しいなぁと思いました。
なんか、「働く」ということを傍から見ている立場だからこそ出る質問というか、実際に働くようになったらあまり考えなくなるというか、ね。
僕も思わずその大学生に、「今この番組を創っているやりがいって何?」と質問したら、やっぱりうまく答えられなかったのです。
当事者って、やりがいとか、あんまり考えないんじゃないかな〜と。
なかなか難しいですね。笑
0 件のコメント:
コメントを投稿