今の時代、システムエンジニアやプログラマーなど、パソコンを使うのが主な人の基本スキルの一つはパソコンのタイプの早さでしょう。
ブラインドタッチができることは当然のことながら、いかに早く正確にタイプできるかが仕事の早さに直結しますよね。
呉服商人の基本スキルの一つは何かというと、反物を巻くことです。
お客さんに反物を見せるときは数反から10反以上広げるので、それをいかに早く片付けられるかは重要な技術なのです。
展示会などでたくさんのお客さんを相手にするときはこういった地味な技術が結構大切になってきます。
だるまやをやることになって最初に親父から「とりあえず時間があったら反物を巻く練習をしてろ」と言われました。
職人仕事の中ではそれほど反物を巻く作業は多くないので、何でかなぁと思っていたのですが、商人としては、やはり重要な技術だなぁと最近思っています。
大学生のころ、実はパソコンがあまり好きではなかったので、IT関係の勉強はほとんどしていなかったのですが、それでもタイプだけは早くできたほうが絶対に良いと思い、1年間ほぼ毎日2時間程度練習してました。
(タイプウェルというソフトで練習していた。)
おかげで社会人になってからも、タイプの早さは役に立ちました。
仕事の速度が気になる人はタイプのような基本的なスキルの向上を努力するのが良いかもしれません。
ただ、仕事ができる人はゴールまでの道のりの最短距離を行くのがうまい人です。
もっと言うと、どのゴールに向かうべきかを考えられる人が本当に仕事ができる人なのでしょう。
これからの呉服屋のあり方を考えることが僕に求められていることですね。
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