だるまやホームページの洗い張りのページで、紬や胴裏などの平織物(ヒラもの)は、伸子張りを行わないと小じわが消えませんと書きました。
今日は、大島の小じわの頑固さと、小じわが消えていく様子を紹介しようと思います。
↓は洗って乾かした大島です。
↓小じわがたくさんあるのが見て取れると思います。また、たわしでごしごし洗った後なので、表面がざらついています。
↓こちらは伸子を張った状態。反物全体は伸びていますが、よく見ると小じわがまだ残っていますね。
↓上の写真のアップです。小じわが消えていません。
↓こちらは布のりを引いた状態。
↓刷毛を入れることで、光沢は出ましたが、まだ小じわが残っていますね。
この後、布のりの水分が乾いていく過程で小じわがだんだん消えていきます。
最後の写真は部屋の中で撮ったので、色は違って見えるかもしれませんが、しわがなくなって光沢が出ています。
やはり紬などの平織物は伸子張りで仕上げるのがもっとも美しく仕上がりますね。
最近では伸子張りを行う職人は減ってきてしまいましたが、きものの世界に残る長年の知恵と技術は伝えて行くべきだなぁと思います。
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