今日附下を洗い張りしてくださいというお客さんがいらっしゃいました。
洗い張りをお持ちになるお客さんにはその後の用途を聞くのですが、その方は洋服に仕立てるということで。
「自分できものが着られないので、洋服にして着ようと思います」と、自分できものを着られないことをしきりに恥ずかしそうにしているお客さん。
思えば、うちの祖母の世代の方はきものは自分で着られて当然、母親くらいの世代の方はきものを自分で着られないことを「恥ずかしい」と感じる方が多いようで、これが僕の世代くらいになると自分できものを着られないことは当然で、着られる人のことをすごいとかうらやましいと思うようになるわけですね。
パソコンがここ10年あまりでビジネスに欠かせないものになった反面、きものは世代交代ごとにどんどん日本の生活から遠ざかってしまったんだなぁと感慨にふける想いでした。
ただ、文化にしろ産業にしろ波があって、少数派になるとそれに目を向ける人もいると思うので、またきもの好きが増えていくようになるといいなぁ。
最近若い人できもの好きが少しずつ増えているみたいですし。
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