先日お客様から、娘が結婚したときに持っているきものの紋はすべて変えないといけないんですか?と質問を受けました。
結論から言うと、結婚しても持っているきものの紋は変える必要ありません。
昔は嫁入り道具として、きものをたくさん持っていったようですが、すべて紋を変えるとなると大変です。
それに、実家の紋がついているきものは、「あ、このきものは嫁入り道具として持ってきたのね」と分かるということもありました。
ただ、そのきものを寸法を変えるためや、染め直すために仕立て直す際には、嫁ぎ先の紋を入れるわけです。
分かりやすくいうと、紋はお金の出所なのです。
結婚した後に作ったきものなどは、ご主人さんにお金を出してもらうわけですから、嫁ぎ先の家紋を入れるわけですね。
別の話ですが、土地によっては、家に男紋と女紋がある場合があります。
これは、男と女でまったく別の紋を付けるという風習です。
例えば男は五三の桐、女は花菱、など。
九州などでは今でもあるようですね。
自分の家の紋がわからない場合、一番分かりやすいのはお墓の石を見ることです。
まぁおばあちゃんやおじいちゃんに聞けば分かることが多いと思いますが。
と、最近覚えたことを僭越ながら語ってみました。(笑)
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