2009/10/26

きもののしみは自分で落とそうとしないほうがいいですよ

9月のお客様感謝祭中に丸洗い・しみ抜きの仕事を大量に請けたのですが、その仕事が急ピッチで進んでおります。
今日も丸洗い・しみ抜きができてきたきものたちを検品して、たとう紙にしまう作業にいそしんでおりました。

写真撮ったんですけど写りがイマイチだったので今回はナシということで。。

しみ抜きをお持ちになるお客様の中には、「しみをつけちゃって、あせっておしぼりで拭いたんだけど」や、「共衿のしみを自分でこすってみたんだけど」という方が結構いらっしゃいます。

ネットを見ていると、「しみを自分で落としてみましょう」ということが時々書いてあるのですが、あまり自分でやるのはおすすめできません。
しみを落とそうとして、余計にしみが広がってしまったり、地色が落ちてしまったりと、前よりひどくしてしまうことが多いためです。
僕はうちにお持ちになるお客様しか見ていないので、中には自分でやってうまくいくケースもあるのかもしれませんが、あまりそういう話は聞かないんですよねぇ。
そもそもきものに水を付ければ水じみができるのは当然で、汚れを落とそうとしてついてしまった水分は落としようがありません。
水じみは場合によっては元のしみよりも落としにくいのです。
水ではなくベンジンなどを使った場合も同じです。

しみを付けてしまった場合は、それがしょうゆなどの水分であれば、乾いたタオルで吸い取る程度にして、こすらないこと。
しみこんだしみは無理に落とそうとせずに、場所を覚えるか、目印をつけて早めに専門店にお持ちください。

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