2013/07/28

カンブリア宮殿の感想 〜長野の中央タクシー〜

いやぁ、前回のカンブリア宮殿良かったですねぇ。
長野の中央タクシーという会社の話だったのですが、ためになる話や共感できる話の目白押しでした。

  1. 経営理念は、「お客様が先、利益は後」 
  2. 運輸業としてのタクシー会社からサービス業としてのタクシー会社へ
  3. 採用は未経験者に限る
  4. お客様へのサービス精神は、社員同士の良好な関係から生まれる
  5. 特需は放棄する
  6. 今の会社になるまで20年かかった

個人的には、最近はタクシーに乗っても不快な思いをすることが減ってきたように思いますが、以前はそうでもなかったのでしょうか。
創業者の宇都宮さんが独立した際はなかなか思うようなサービスを従業員が提供しないので、苦労したようです。
改善のきっかけは、採用を即戦力となる経験者から、未経験者に変更したことだそうで。

僕も思うのですが、経験者が必ずしも良いわけではないんですよねぇ。
基本的に「お客様を喜ばせることが好きかどうか」が一番重要だと思うのです。
これってどんな商売でも同じだと思うんですよね。お客様と直接接する場合は特に。
専門知識は必死でやれば最初は出遅れていても取り返せますが、こういう仕事に対する姿勢って変わらんと思うのですよ。
お客様を喜ばせたいと思っていると、自然と専門知識を身につけないといけない!と思って努力すると思うし。
僕もスーパーのレジで気持ちの良い対応をしている人がいると、「うーむ、いつかうちで働かないかなぁ」とか妄想してしまいます。笑

勉強になったのは、こういったお客様へのサービス精神は社員同士の良好な関係から生まれる、というもの。
ハートフルカードと呼ばれる、最近の嬉しかったことを小さいカードに書いて壁に貼るルールがあり、「どうやら妻が妊娠したようです。今後は父として・・」や「今日の運転中に・・・を見ました」などが書かれた紙が壁一面に貼られているのです。うーむ。
中央タクシーでは社員を15人程度の班に分けて、それぞれの班で独自の士気向上施策をしているそうです。
ある班では朝から挨拶をしてチーム全員でハイタッチをして、タクシーに乗り込んでいました。
また、社員全体の懇親会も頻繁に行われているようで、とても良い雰囲気の会社だなと思わずにいられません。

長野オリンピックが開催された際、社長は「これで売上が上がるぞ!」と思ったらしいのですが、とある社員から「普段乗っていただいているおじいちゃんおばあちゃんはどうするんですか?」と言われ、ハッとなったそうです。
やはり地域に愛されるタクシーでなければならない、と。
そして、「オリンピック特需は放棄する」という方針を決め、その年の売上はタクシー業界6位に下がったらしいですが、その後はずっと1位。
10年経った後でも、「オリンピックの年は中央タクシーさんだけが迎えに来てくれた」とおばあちゃんから言われたそうです。

番組の最初に、「地方のタクシー業界は全部ダメなのよ」と言っていたタクシー運転手がかっこ悪すぎます。
うちの親父もこの番組を見終わった時に、「「忙しい暇は己が作る」だな。」と言っておりました。


もし興味をもたれたら、↓のリンク先の一番下の方の、「日本でいちばん大切にしたい会社3」のPDFを読んでいただけると良いと思います。

中央タクシー 本の紹介

この本、前から読もうかなと思っていたんですけど、面白そうなのでさっそくポチッと買ってみました。




ちなみに、中央タクシーさんは3巻に出ているようです。


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