2014/02/16

明日は神奈川県の公立高校の面接試験です

昨年から県立高校の試験科目に面接が追加されました。
おさらいしておくと、1000点満点のうち、内申(成績)、試験、面接を各高校ごとにそれぞれ200点以上ずつで割り振りする、というルールです。
平塚市の高校は概ね、内申:試験:面接が400点:400点:200点となっています。

面接が2割をしめるわけです。
これは結構大きいですよね。
入試の勉強に1日5時間使うなら、2.5時間面接の練習に使っても良いわけですよ。
いや、実際は当然そんなことはなく、面接の練習に使う時間は入試の勉強に使う時間に比べて圧倒的に少なくなるわけですが、採点としてはかなり大きい部分をしめます。

僕は面接が試験科目になった去年から塾で面接について中3に教えています。
今年度は、11月終わり頃から授業をし始めて、今日最後の授業をやってきました。
明日が面接試験本番です。

昨年も思ったことですが、やはり入試に面接があるのは良いですねぇ。
もちろん塾として5教科を中心にテストで良い点を取れるように、勉強ができるようにしてあげたいですが、講師の心の根幹には人間的な成長を促したいという想いがあるわけです。
そして、そのための手段として面接の授業をすることはとても役に立ちます。
面接のためとはいえ、生徒自身も自分の今までを振り返り、今後のことを考え、自分が何に興味があってどうなりたいのか、自分は周りの友達とどう違うのかを考えることになります。
普段の学生生活の中で漠然と感じていることを、言葉にして伝えることになります。
これは結構人間的に成長できるんじゃないかなぁ。

そして、塾として、いち講師として考えると、生徒ととても分かり合えるというか、心の距離が近くなる気がします。
なにせ、3ヶ月近く、それぞれの生徒の、得意科目や中学時代の思い出や長所などを聴き続けるわけです。
これほど生徒との距離が近くなることもなかなか無いんじゃないかな。

面接に関して、生徒に的確なアドバイスをすることも結構難しいことです。
生徒の個性を理解し、その中で面接での評価が高くなりそうな部分を抜き出し、適切な表現を考えて、生徒と一緒に練っていく。
これは自分で言うのもなんですけど、結構大変な作業なんですよ。
言うまでもなく、生徒一人ひとりに個性がありますし、思ってもいないことを面接で言わせても良い結果にはならないでしょう。
生徒の個性にあった指導をしないと意味がないわけです。

かれこれ10回以上面接の授業をやってきましたが、なかなかここまで丁寧に指導する塾も少ないんじゃないかな。

去年もそうでしたけど、面接の授業をやっていくと生徒がメキメキ上達していきます。
考えてみれば、5科目は3年間やってきたことの集大成でもあるので、いきなり上達したりしづらいのですが(もちろんそういうケースもありますが)、面接はほとんどやった事が無い科目なので、本当に1週間で見違えることがよく起こります。
これが本当に楽しいんですよねぇ。
今年もあるタイミングからメキメキ成長していきました。

もちろん全員志望校に合格してほしいですが、今回の面接の授業をきっかけに自分がどんな個性があって、それを大人相手にどう伝えていくべきかを学んでくれたら本望です。
その経験はこれから彼らが社会に出て行く上で、きっと小さくない経験になると信じています。

とにかく、明日は全員、かましてくるように!!笑


ちなみに去年、面接について書いた投稿はこちら


P.S. 自分宛てに
来年の面接の授業はテキストは使わず(使うとしても宿題程度)、面接シートと面接の実践を毎回交互にやっていくのが良いかも。
テキストをベースに中学時代の思い出や将来の夢などを考えさせてもあまり効果が望めない。
生徒と講師、もしくは生徒たちと講師で中学時代の話をする機会を増やし、その中で生徒一人ひとりの個性・経験にあった面接の想定問答を作っていく方が効果が高そう。
対談・対話を授業のベースに置く。


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