会社時代のエピソードをふと思い出したので書いてみよっと。
会社を辞める手続きを勧め、後任として異動して来られたのがNさんでした。
Nさんは僕より年上の方で、物腰柔らか、頭の回転が速い人でした。
で、まぁ仕事の引継ぎをしつつ、夜も飲みに行っていろいろと話しました。
2008年当時は、iPhoneなどもまだ出ていなかったものの、情報収集の手段がテレビや新聞からインターネットに移っていく最中でした。まぁ2008年よりもっと前からそうですが。
僕は一人暮らしの頃は新聞は取っていなくて、テレビもあまり見ていませんでした。
だいたいネットで情報を得ていたわけですね。
そんな頃にNさんと話していて、Nさんの情報収集の今後についての意見が興味深かったのです。
僕はインターネットは能動的に情報を取得できるため、必要な情報だけを得ることができ、効率的だからテレビなどの受動的なメディアよりもどんどん普及していくだろうと思っていました。
Nさんは、インターネットで能動的に情報を得ることにどこかで”疲れる”タイミングが来るだろうと言っていたのです。誰かが選んでくれた情報を受動的に受け取るという風に変わっていくと思うと言っていたのですね。
僕は当時は「そうかな〜」と思っていたのですが、Nさんの意見は今ではかなり当たっていたと思います。
ここ1,2年、キュレーションという言葉で表現されていますが、インターネットの膨大な情報からキュレーターが興味を持った情報を集めて再発信し、それをメルマガやブログという形で多くの人が読むという風になりましたねぇ。
僕もアルファブロガーの方や趣味が合う人、友人などが発信した情報を様々な形で読んでいるわけです。
Nさんは5年前に今のような状況を予想していたんだなぁ。
そう考えると、テレビにしろ新聞にしろ、「中の人」が気になった情報を集めて発信しているわけで、キュレーションと言えなくもないのです。
ですが、今の時代の情報送受信は、より「発信者個人」が分かる点が違うのかな。
新聞のようにニュース全般の中からピックアップするわけではなく、例えば僕なら「きもの」や「食」などの情報のみ発信して、趣味が合う人だけが読むわけですねぇ。
なんかとりとめのない話ですが、今でも時々Nさんが言っていたこの話を思い出すので書いてみました。
Nさんとは1年ほど前に久しぶりに飲みに行ったのですが、そろそろ会いたくなってきたな。
誘ってみようかな。
僕はITの仕事の第一線から離れてしまいましたが、昔の仕事仲間と会って話すことでいろいろと情報収集できて、今後の世界がどうなっていくか、それを今の仕事にどう取り入れていくかを考えるきっかけになるし。
旨い物食べながら飲むのは楽しいし〜。笑
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