2015/11/18

裄が短いきものを足し布して仕立て直した事例

夏頃にお越しいただいたお客様なのですが、とても裄が長い方だったのです。
お持ちになったきものの一つが、生地の幅がとても狭く、「これは仕立て直しても裄が短いですよ。」とお伝えしたところ、「どうしても着たい。袖口側に足し布できないかしら?」とおっしゃられまして。
うーん、別の生地を染めて足しましょうか?とお話しました。

そんな話をしているうちに、「どうせなら、衽の先も足し布したい」と言われ、「やってみましょう!」という話になりまして。

先日仕立て上がりのご連絡をしたところ、昨日、そのお客様がお見えになりました。
他にも5枚ほど仕立て直しのきものがあったので、まずはそちらをお見せして、肝心の足し布したきものをお見せする。
とても喜んでいただけまして、その場で羽織ってみたい!ということで羽織っていただきました。
鏡の前で喜ばれているお客様が印象的でしたねぇ。

仕立て直したきものがこちら。






なかなか粋な雰囲気なのですが、そのお客様がものすごく粋な方なのでバッチリでした。

足し布の色をお客様と一緒に選んだのですが、最初染め上がってきた時若干薄い印象で、染め屋さんに言って直してもらい、それでももう一歩だったので、、、と結局3回染め直してもらって満足行く色になりました。
なかなか難しいんですよねぇ。
お客様の前に、まずは自分が納得する色にしたいのでちょっと無理言っちゃいましたね。笑

「今度着たら写真撮って送ります」と言っていただいたので、今から楽しみです。


0 件のコメント:

コメントを投稿