自分が14年間ずっと真摯に商売に取り組んできて、いろいろと考えたこととか思考錯誤してきたことを文章でまとめておきたいなと思うのだな。
マーケティングの本も経営の本も何十冊も読んだし、その中で実践できることを真似して、とやってきたので、自分の経験が誰かの役に立ったら嬉しいし、自分の軌跡として残しておきたいというのもあるので。
ということで、時間があるときに少しずつ書き溜めて行きたい。
今日は商売の基本、という話です。
1. 強みを創る
2. 集客する
3. 教育する
これが基本だと思う。
例えば、美容室を開業する場合、最初は専門学校に行って資格を取ったら、どこかの美容室で働き始める。
そこで腕を磨いて独立を目指すわけで、これが強みを創るフェーズ。
僕みたいな跡継ぎの場合、自分のお店の強みを再定義することから始める。
強みが今の時代に合わなくなっていた場合、これからも強みとしていられる部分を見つけられないと終わる。
僕はこの部分がとても恵まれていて、昔は当たり前だった洗い張りという技術が他がやめていったことで強みになってしまった。笑
あと、僕がIT関係が(着物業界にしては)得意だったというのも強みだった。
宅配クリーニング店で超V字回復を遂げた、リナビスの東田さんは頼まれていないしみ抜きまで従業員がやっているのを見て、この「おせっかい」を強みとして再定義したことで、大成功した。
強みを創る、再定義する、ことが商売の基本の中の大原則。
ここが弱いと何をやってもうまく行かない。
次が集客。
どんなに強みを持っていてもお客様に伝えられなければ商売にならない。
今はSNSやLINEを使うのが当たり前になったけど、自分のお店にどんな集客方法が有効かトライ&エラーが必須。
僕の場合、14年前働き始める前はチラシを新聞折込と郵送で送っているだけだった。
チラシは平塚全域に5万世帯くらい。郵送は700通くらい。
で、僕が最初にやった仕事はホームページ制作だった。
自分が仕事を覚えていく過程をブログに綴り、ホームページにまとめた。
8月にオープンして、10月にはホームページを見たお客さんがちらほら来るようになり、2年目には日本全国から問い合わせが来るようになった。
合わせて、検索連動広告(GoogleとYahoo。当時はOvertureだった)を始め、「洗い張り」などを調べると上位に表示されるようにした。
新聞折り込みの効果が弱まっていく実感があったので、チラシのデザインをポストカードに変更して、折り込みはやめて、郵送にしていった。
今は郵送件数は3000件を超えている。
広告は本当にいろんな種類があるので、自分の商売にあった手段を選ばなければならないが、とにかく思いつくものをやってみるのが吉。
僕が思うに、体が必要なビジネス(飲食、整体、美容室系)はまだまだポスティングが効くと思う。
着物に関して言えば、15年前は平塚のお客様だけで食べていけたが、今は絶対ムリ。
お客様の数は当時市内8:市外2だったけど、今は市内2:市外8くらい。
で、最後の教育。
強みを創って、集客もうまくいくと、従業員を増やさなきゃならなくなる。
そこで、教育の必要が出てくるのだが、採用〜教育までがうまくいく仕組みを考えることになる。
当然、従業員が辞めないような環境作り、待遇の向上が課題だ。
離職率は最も下げなければならない数値の一つだと思う。
どんな商売も僕はこの3ステップが基本だと思っている。
経営者って数字を追っているようなイメージがある気がするけど、数字は↑の基本をこなしていって最後に出る成績表みたいなもの。
成績表を見て、あ、このままじゃダメか、とか、よしうまくいってるな、とかの判断材料程度でしかない。
あくまで、3ステップを磨いて、螺旋階段を登り続けることが経営といえると思う。
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