↑の写真は、ばあちゃんが庭で育てている花たちです。
花が綺麗な季節になってきましたねぇ。
さて、今日は昨日洗った反物ののり入れでした。
のりには大きく分けて、天然の布のりと化学のりがあります。
だるまやでは天然の布のりを使っているのですが、布のりを引くのは、いくつか理由があります。
まず、そもそものりを引く意味から。
・洗った反物は表面が毛羽立っているため、刷毛を入れることで表面が滑らかになる。
⇒布のりがない場合は、水だけでも刷毛を入れたほうが良い
・生地に張りが出る
⇒生地によってのりの濃さを変える必要があり、ココが難しいのです。。
・反物の表面をのりでコーティングすることで、汚れがついても落ちやすくなる
⇒のりが生地を守ってくれる
化学のりと比べて天然布のりが良い点
・仕上がった反物の絹の風合いが、天然布のりの方が良い。
⇒化学のりは不自然に硬くなり、つっぱっているような状態になります。
・仕立てる際に、天然布のりの方が針の通りが良く、仕立てやすい。
・反物にのりがたれてしまった場合、化学のりだとたれた部分がしみになってしまう。天然の布のりだと、しみにならない。
⇒下の写真参照。上の反物から下の反物にのりがたれる場合があるのです。
とまぁ、こんなところでしょうか。
のりの利き具合は天候によっても左右されるため、40年以上洗い張りをしている親父でも悩みながら濃さを調整しています。
なかなか分かりづらいのですが、だるまやのこだわりの一つを紹介させていただきました~。
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