今日も朝から洗い張りで反物を洗うため、5時前起床。
↓洗っている写真
その後、親父が風呂に入っている間に店の前を掃除して、ショーウィンドウを拭いて、いつもどおりばあちゃんと3人で朝食。
だるまやの朝食は毎朝納豆なので、年に300食くらい納豆を食べているのですが、ちっとも飽きないのはなぜだ?などと親父と話しながら終了。
↓天気が良いので洗った反物を外に干します
さて、いつも洗い張りの写真を載せるだけで終わっていては読んでいる方に飽きられてしまいそうなので、少し小話を。
洗い張りをすると生地が弱くなるのでは?と思っている方いませんか?
確かにたわしでゴシゴシ洗って伸子張りでビシっと引っ張るので、弱くなりそうな気もしますが、きものは洗い張りをしたほうが長持ちします。
特に大島などの紬は、可能であれば5年~10年に1度は洗い張りをしたほうが良いですね。
お金もかかるのでなかなか大変ではあるのですが。
きものは、長年洗わずに置いておくと、どうしても生地が弱くなってしまいます。
洗えば弱くならないかと言えばそういうわけでもないのですが、きものについている糊を水洗いで綺麗に落として、再度布のりを引きなおすことで生地が蘇り、長持ちするのです。
良い大島は100年持つと言われていますが、洗い張りをしなければそれほど長くは持ちません。
大島など、紬は両面使えるものが多いので、しみがついてしまっても洗って裏返して仕立てれば目立たなくなったり、オクミのしみであれば、上前と下前を入れ替えたり、共衿の汚れがひどければ本衿と切り替えたり、色無地で色が派手で着られなくなってしまったら染め替えたり、と、きもの文化には、1枚のきものを長く着るための先達の知恵が生きています。
たんすに眠っているおきものたちがある方は、たまには清々と広げて様子を見てあげてくださいね。
↓P.S. 柿の葉がだいぶ大きくなってきました
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