2022/02/12

尿管結石奮闘記

月日は 2019年10月末まで遡る。

ある日、突如血尿が出始めたのだ。
焦った僕は近くの泌尿器科に行くと、おそらく尿管結石だろうということに。

ここからなんと1年以上に渡る、長く長い尿管結石との闘いの歴史が始まろうとは、このときの僕は知るよしもなかったのである。

■2020年11月18日 CTスキャンで石発見
僕の尿管結石は当初レントゲンにはっきり写らず、症状から見て「尿管結石だろう」という感じだった。
なので、この日、済生会病院に行ってCTスキャンを撮ることになったのだ。
結果は、尿管結石がはっきり写っていた。

■2020年12月〜 月に1,2回の鈍い痛みと闘う
月に1回か2回程度、お腹が痛くなることがあった。
マラソンやると、走り始めて数十分くらいで横っ腹が痛くなるじゃないですか。
あの痛みを重くした感じのがずっと続くのです。
で、痛み止めのロキソニンを飲んでやり過ごす日々。
傾向として、足を冷やすと痛みが出るということに気づく。
泌尿器科の先生にそのことを言ってもまったく信じてもらえなかった。
僕としては冷えると尿管が縮こまって石が刺さって痛むのでは?と勝手に思っていたのだが、尿管は血管と違って温度で収縮しないからそれはない、と言われた。
でも、絶対冷えと関係あるのである。なんでかはわからないけど。
(この件は後になってだいたい分かることになる。)

■2021年3月頃 人生史上最悪の痛み
腹部に超強烈な痛みが出て、泌尿器科へ。
診察室で脂汗を流しながらうずくまっていたら、看護婦さんに心配され、すぐに痛み止めの坐薬をもらう。
後から考えると、石が落ちてくる際の痛みだったのだろう。
みなさんがよく聞く「結石の強烈な痛さ」がこれである。
マジで人生史上一番といっていい痛さだった。

■2021年7月30日 尿道カメラやるってよ
血尿がずっと出続けている。
石があるので仕方ないのだが、実は違う病気で血尿が出ていた場合まずいことになるので、(例えば膀胱がんなど)尿道カメラで他に異常がないか診る、ということになった。
僕は胃カメラは会社勤めの頃は毎年やっていたし、大腸カメラも2,3度やったことがある。
が、尿道カメラは初めてだった。
結果から言うと、一番ツライ。
ツラさは、胃カメラ<大腸カメラ<尿道カメラだ。
まずカメラが入っていくときが痛いし、終わった後おしっこするたびに痛むのである。。
幸いにも膀胱などに悪い部分はなく、経過観察ということになった。

■2021年10月 セカンドオピニオンに行く
いつまで経っても石は出てこない上に、かかっている泌尿器科の先生に相談しても善後策が出てこない。
手術とかも難しいと言われ、これじゃ埒が明かないと思っていた矢先、妻が平塚市内の別の泌尿器科を見つけてくれた。
僕はわらにもすがる思いでその病院に行くことに。
エコーやレントゲンなどをやった。が、やはりレントゲンには写らなかった。
腎臓が炎症を起こしていると言われた。
腎炎なのかな〜とか思った。
後からGoogleで調べるも、腎炎だと高熱が出るそうで、腎炎でもないのかな、と思ってみたり。

■2021年11月 造影剤CTを撮る
石の位置を確認しようということで、市民病院に行って造影剤CTをやってきてということになった。
結果、はっきり石が写っており、場所は骨盤近くだった。
余談だが、市民病院が綺麗になっていて、オペレーションもストレスなくて非常に良かった。

■2022年1月 もう嫌だ!手術したい!!
上にも書いたが、冷えるとお腹が痛くなるということは、寒い季節がツライのである。
年末年始も痛みがよく出たため、もう年が明けたら絶対手術してほしい!と思うようになる。
本当に痛みのことしか考えられなくなってくるのである。
そこで、まずは最初から罹っていた病院に行き、「手術とかできないですかね?」と聞いてみた。
その日は、いつもの先生と違う若い先生がメインだったが、いつもの先生も私服姿でいられて、二人から「レントゲンにも写らないんじゃ手術できない」「石の破砕手術(ESWL)は最近やっている病院は少ない」「やるとしたら尿道からカメラを入れてレーザーで破壊する手術で2,3日の入院」「だけど、今病院に行っても多分手術してもらえないと思う」と言われた。

僕はかなり猜疑心が強くなっていたので、「本当か!?」と思い、セカンドオピニオンの病院に行って同じことを相談してみた。

すると、「これだけ長い期間出てこないっていうことは、手術とかで出しちゃったほうが良いね。紹介状書くけどどこの病院が良い?」と言われた。

相談するなら、造影剤CTを取った市民病院が良いと思い、市民病院に紹介状を書いてもらった。

■市民病院で相談する
市民病院に行くと、尿検査、レントゲンを経て診察へ。
比較的若い感じの先生で、市民病院で治療するなら入院して手術になる。
東海大学病院だと破砕手術(ESWL)の機械があるので、そういう手もある。
と言われ、色々相談した結果、まずは東海大学病院の診察をうけ、ESWLが出来るか聞いてみて、無理と言われたら市民病院で入院する、ということにした。

お腹が痛くなる原因としては、石で尿管がつまり、腎臓に水が溜まってしまう「水腎症」というものらしい。
で、水腎症が起こる結石の場合、なるべく早く摘出したほうが良いということだった。
なぜなら、腎臓がダメージを受け続けると、おしっこを創らなくなってしまうからだそうだ。
そうなったらもう戻れない。片方の腎臓が死んだことになってしまうのだ。

これはマジでビビった。

本当にセカンドオピニオン→市民病院に相談してよかったと思うと同時に、最初の病院での診察をマジで呪った。

■東海大学病院へGO
東海大学病院に行くと、尿検査、レントゲンを撮り、診察室へ。
またもやレントゲンに写っていない。。
「今日、時間ある?」と聞かれ、「あります」と答えると、「んじゃ、CT撮ってきて」となった。
CT撮って診察に戻ると、
「八木さん、CT撮ってよかったね。写ってるよ。」となった。
しかも、「最初からレントゲンにも写ってたんだけど、場所が変わってて気づかなかった」と。

なんと、石の位置が上に上がっていたのである。

おい!何逆走してんだよ!!という気分である。

これって同じ石なんですかね!?と聞くと、それはわからない、と。
まぁそれはどうでも良いので、どう対処するかという話になり、「これだったらESWLの対象になるけど、やる?」となって、お願いします!と行って次の週の予約を入れて帰ってきた。

■東海大学病院で尿管結石の破砕手術(ESWL)をやる
予約した2月2日(水)の13時に病院に行く。
なかなか診察が終わらない先生を待っていたら、最初だけ別の先生にやってもらうので、痛み止めの坐薬を入れて、X線の部屋行ってきて、となった。
トイレで坐薬を入れ、X線の部屋ヘ向かう。

治療台に寝て待つも、操作している先生がかなり困っている感じ。

しばらくすると、こちらに来て、「どうも石が見つからないので、レントゲン撮ってきて」となった。

レントゲン室に行ってレントゲンを撮って戻ると、本来の先生が来てくれて、「ちょっと石がまた動いていて、骨盤近くにある。ESWLをやるには難しい位置なんだけど、、どうする?」と。

いや、どうすると言われても、、と思いつつ、リスクなどもろもろ聞いて、「やってください!」とお願いした。

で、念願のESWLである。
ESWLはうまくいくと石が細かく破壊されて、おしっこから出やすくなる。
が、うまく割れないことも多いし、最悪何度かESWLをやった末に、手術して摘出という可能性もあるのだ。

治療台に再度寝かされ、細かく位置を微調整すること15分くらいだっただろうか。
位置が決まったので、これから始めるよ、と。
結構痛いよと脅されていたので、覚悟を決めていた。

みんな一発痛いのがあると思っているかもしれないが、例えるならお腹の中にデコピンを300回くらった感じなのである。
最初は弱め、だんだん強くなってきて、最後は一発ごとに歯を食いしばるくらいの痛さだった。
だいたい40分くらいかな〜。
とりあえず石が見えなくなったので、ここまで、ということで終わった。

診察室で次回の予約を入れて、石が出てきたら病理検査すると原因わかるよ、という話だった。
一番びびったのがお会計で、なんと6万円弱だった。笑

■2022年2月2日〜今日
手術当日の夜、お腹は痛かった。
おしっこをするとジンジンする。
紙コップに出してみるのだが、水分を捨てると、砂粒のようなものがパラパラと残った。

「お、これは出てきているのでは!!??」という期待が募る。

その後、今日に至るまでに1mm程度の石が3粒は確認できた。
1mm以下の石はたくさん。

次回の診察は3月2日なのだが、そのときにこの石を持っていって、原因が何なのかわかったら今後の石対策を考えたい。
シュウ酸なのか、尿酸なのか、、、はてさて。

とりあえず今日現在、水腎症による痛みは起こらなくなっている。
マジで快適な日々を過ごせて、ハッピーといったところだ。


1 件のコメント:

  1. 六代目、大変でしたね(^_^;)
    でも、だからライブで、うちの病院でのESWLをお勧めしたんですよ。
    取れて良かった。
    もう破片は出来ったのでしょうかねえ。
    お大事になさって下さい。

    返信削除