2018/02/10

僕らの4日間戦争 その7

もう半分を越えました。


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2月2日 8時10分
染め上がった反物が入った荷物を何度も確認しながら、乗り換えを間違えないように慎重に平塚に戻ってきた。
戻ってくるなり、親父と顔を見合わせ、ご苦労という筆談による言葉をもらった。

(実は一夫は年末に受けた下咽頭がんの手術により、話せなくなっている。そのためLINEを覚えたのだが、今思えば一夫がLINEできなかったら間に合わなかったかもしれない。。。)

すぐに仕上げに取り掛かった。
水洗乾燥したままの反物は、張りがなく、小じわだらけなのである。
これを布のりを引いて張りと光沢を出し、湯のしか伸子張りで小じわを消すのであるが、この作業はまさにだるまやの本業である。

「20時20分から作業を始めたから、振袖+八掛の伸子張りとのり入れなら、22時前後に終わるな」と考えていた。

予定通り22時頃に終えたのだが、その間、寝てろと言っていた親父が何度も工場に状況を見に来ていた。

22時に作業を終え、ご飯を食べ始めた僕。

実は、この反物は明日の早朝から6時までにうちの親父が乾燥させて取り込む段取りだった。親父は先に寝てしまい、次の日に備えて僕はやるべき作業が終わった段階で寝て、明日の早朝作業を親父にバトンタッチする予定だったのだ。

が、どうにも体調がすこぶる悪いらしい。
トイレに行きながらそのことを僕に伝えてくる。
これは、僕が起きている間に乾燥までした方が良いなと思い、俺がやりきっちゃうから早く寝ろと伝える。

乾燥機をかけて、乾くのを待ち、乾いた頃合いを見計らって反物を取り込んだ。

その後、風呂に入り布団に入ったのは深夜1時半を回ったころだった。



つづく



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