さて、残りわずかです。
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2月3日(土)5:50
約束していた仕立て屋さんが6時に来られる予定だった。
基本的には朝の作業は親父に任せるつもりだったが、心配で目が覚めると、間もなく仕立て屋さんが到着した。
すぐに反物と寸法伝票を渡し、作業に取り掛かってもらった。
端縫いを外す、など、僕でもできる作業を手伝った。
2月3日(土)7:55
もう一人の仕立て屋さんの家の下に車を停めて待っていた。
予定どおり8時に来られ、顔を合わすなり、「今日はすいません。」と伝えた。
2月3日(土)8:15
二人で仕立てがスタートした。
一応事前にどういう役割分担で進めるか、LINEグループを作り話していた。
が、ほぼ行き当たりばったりで、当然だがこんな仕事は二人共やったことがない。
とりあえず僕はあとは任せるしかない。
土曜日でお店に僕しかいないため、接客や他の仕事に精を出していた。
2月3日(土)11:30
昼食を作った。
よく作る鳥せいろ蕎麦にしたかったのだが、蕎麦が切れていたため、手延べうどんの鳥出汁となった。
この日は節分だと思いつき、本来は1本一人で食べるところだが、恵方巻きを1本だけ買って全員で食べた。
何時ころ終わりそうですか?と聞くと、まだ全然分からないという返事だった。
見に行っても集中を削いでしまうと思い、僕は自分の仕事に専念していた。
きっと終わらせてくれると信じていた。
2月3日(土)18:30
夕食を持っていきつつ、状況を聞く。
あまり芳しくない感じが伝わってきた。
最終締め切りっていつですか?と再確認され、10時5分の終電に乗って、水戸のお客さんに届けるのが最終と伝えた。
もし10時を過ぎてしまったら、お客さんと相談してお互い歩み寄って渡すか、僕が車で届けるという事も考えていた。
2月3日(土)21:30
サブの仕立て屋さんが降りてきて、あと10分くらいで終わりそうです。
と、伝えてくれた。
やった!終電に間に合う!!!
僕は受け取ってすぐに検針器にかけ、荷造り用の段ボール箱にプチプチにくるませて入れ、ビニール紐で縛って取っ手を作って持っていく手はずをシミュレーションしていた。
自分の宿泊用の荷物は用意してあったので、それを背負って、手土産を持って、ダッシュする予定だった。
2月3日(土)21:40
終わりました!という声が聞こえた。
すぐに段取りどおりに準備をし、出られる体制が整ったのが、21時45分。
少し余裕があったので、仕立て屋さん2人に「本当にありがとうございました!助かりました!」とお礼を言い、駅に向かった。
見慣れた平塚の駅までの道のりを、少しの不安を抱えながら走っていた。
ヤンキーを見るたび、ちょっとビビっていた。
怖いとかではなく、今絡まれて間に合わなかったらどうしよう?という意味不明な不安だった。
なんとか水戸にたどり着ける終電に乗り、お客さんにメールを送った
つづく・・・・
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