2018/02/12

僕らの4日間戦争 その9

さて、物語としてはラストです。


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2月3日(土)22:30
水戸へ向かう電車の中で、今日までに起こったことが頭の中をぐるぐる回っていた。
本当にいろんな方に迷惑をかけ、本当にいろんな方に助けられてなんとか間に合いそうだ。
こんな状況に陥ったのに、最後まで叱咤して支えてくれたお客さんにも感謝の気持ちで一杯だった。

2月3日(土)25:15 (日付は変わっているが、僕に取っては同じ日の行動なので。)
約束していた、水戸駅の少し手前、赤塚という駅で降りた僕は、お客さんの携帯に電話した。
すると、「北口を降りてきて、階段の下にいるから」と言われる。

実は一度も顔を合わせていない。
先方はホームページで僕の顔を見てくれているかもしれないが、僕にとっては完全な初対面だった。

階段を降りていくと、手を降っている僕より少し年上らしい男性が待っていた。
僕は平謝りしながら、荷物を渡した。
車のトランクを開け、そこで中身を見せる。

「おぉ、これなら大丈夫じゃないかな!ありがとう。」

そして、僕の名刺がほしいと言われたので、あとで渡しますと言って車に乗り込んだ。

その後、お客さんの車でホテルの多い水戸駅まで送ってもらいながら、今回の依頼に至った話や、明日行われるパーティーの話などを聞いた。
聞く限り、本当に間に合わせられてよかった・・・という感じだった。
僕を水戸駅で降ろしたあと、その足で会場のホテルに行き、着付け師に見せるのだそうだ。

「んで、これって今は単衣なんだよね?あとで袷にすれば良いんだっけ?」と言われたが、「いや、袷で仕上がってます。」と伝えた。

さらに、お客さんがおもむろにバッグから取り出した絽附下をそのまま渡され、「これも染め直してほしいんだよね、これは急がないから」と言われた。。
僕は何とも言えない表情を浮かべつつ、とりあえず受け取った。

これだけトラブっても仕事を依頼してくれるのはうれしかった。

その後、水戸駅近くでお客さんと別れた。
別れ際に、名刺くれと再度言われ、あ、すいません、これです、と言って渡した。

2月3日(金) 25:40
僕は、とりあえず間に合ってよかったという安堵感に包まれながら、今から泊まれるホテルを探して、南口まで歩いていった。

今回の関係者のLINEがグループに、無事納品できました!というメッセージを送っておいた。

いくつかのホテルに電話したが、どのホテルも喫煙室しか空いていないとのことで、本当に嫌だったが喫煙室で我慢した。
部屋に着くなり、フロントで借りた加湿器を付けて、コンビニまで歩いていった。

ホテルから歩いて3分ほどのセブンイレブンに入り、ビール2本とワンカップの日本酒をカゴに入れ、コンビニで買える最も体に良さそうなものは、、と考えて思いついた水戸納豆3パック入りを取り、レジに向かった。





おしまい




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