行きの新幹線で花想容の中野さんとお隣で、いろいろと仕事の話をしつつ、「ちょっと内職しますね」と言っておもむろに生地を取り出して絞りの作業を始めたのです。
僕は移動中はパソコン作業をするのが定番なので、「内職にもいろいろあるな〜」と思わず笑えました。
さて、そんなこんなで新幹線は福島からトンネルをいくつもくぐって米沢へ。
途中電波が悪い時に限って仕事の連絡がわんさか来てヤキモキ。
米沢に着くと、産地問屋「ヨネオリ」の方が車で迎えに来てくれておりました。
まずは、上杉家が祀られている上杉家廟所へ。
上杉鷹山って、すごい人だったんですね〜。
当主になった時、藩の財政がズタボロで、年収全部でも借金の利子すら払えなかった、と。
それが質素倹約による支出削減、絹織物などの産業誘致による税収増加で35年かかって借金を返し終わったそうで。
すごいな〜。蘇って今の日本の総理大臣になってくれればな〜とか思ってしまった。。笑
その後、お昼。
これまた立派な建物で献膳料理をいただく。
山形の地の料理は優しい味わいでどれも美味しかったですね。
さて、今日は織元さんを2件回ります。
まずは、紅花染めで有名な新田さんへ。
最初に今の社長の新田源太郎さんからお話を聞き、染め職人さんのお話へ。
紅花を始め、藍や栗なんかの天然染料で染めているそうです。
ジャカード織機は置いていないので、基本的に幾何学柄。
いわゆる紅花染めらしい柔らかい色合いから、光沢のあるはっきりした色合いまで美しい反物が並んでおりました。
さて、お次は野々花染工房さんへ。
こちらは主に藍染をされている工房さんです。
まずは社長の諏訪豪一さんのお話を。
新田さんも諏訪さんもお若くて、僕より少し上くらいでした。
絹糸を木綿糸でくくります。
木綿糸は濡れると縮む性質があり、絹糸は濡れると膨張する性質があるので、染料に浸した時にくくっている部分がきっちり締まるそうです。
んで、藍甕へ。
藍染の原料、すくも。
藍の調子が良いと良い色が出て、調子が悪いと染まり具合が悪くなるらしく、藍甕の機嫌を見るのが難しいらしいです。
んで、調子が悪いと日本酒を入れるんだとか。
疲れている体を酒で癒やすのは人間と一緒ですね〜。笑
もっと悪くなると糖分を直接添加するらしいです。
その後、ホテルに戻ってきものに着替え、産地の方々とのディスカッションの場へ。
設定されていた時間を30分ほど押したのですが、それでも短かったので質問時間があまり無かったな〜。
せっかくだから意見言いたかった。
が、野々花工房の先代の意見が熱くて感動した。
織元のお父さん世代ってもっと保守的というか、そういう感じの方が多いのかと思っていたんですけど、なんていうか意欲的というか、まっとうな危機感とチャレンジ精神をビシビシと感じました。
で、その後会議を行った会館の1階で懇親会。
僕は最初縫製会社の方たちと同じテーブルだったので、その方たちと和気あいあいと楽しく飲ませていただきました。
会館の外のバーベキュー台で米沢牛を焼いてくれていたようで、米沢牛も堪能。
こちら新田織物の社長の源太郎さんと。
若い世代と話したかったので、源太郎さん、豪一さんを探していろいろと米沢産地の状況を聞かせていただきました。
んで、もう一軒行く人たちで移動。
野々花工房の先代といろいろと盛り上がりまして、藍で染まった爪が絵になりますね〜と写真をパシャリ。
まだ飲んでいる皆さんを残し、ホテルに戻り一日目終了しました。
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